行政書士の民法が難しい・・・勉強してもなかなか伸びない・・・
こんな悩みを持つ方はいませんか?
行政書士試験において民法を苦手としている受験生は多いです。
でも配点が大きいので捨てることも出来ず、困っているということをよく聞きます。
そこで、この記事では行政書士試験の民法の勉強法やおすすめの参考書を紹介していきます。
最後まで読めば民法の得点アップのヒントになると思うので、ぜひ!
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行政書士試験の民法ってどんな科目?
民法とは個人と個人の間の権利義務について定めた法律で、普段の生活や商売のルールについて基本的な事を書いています。
例えば、
- 売買契約のルール
- 相続の決め事
- 財産について
- 時効について
- 抵当権について
などこれ以外にも非常に多くの事柄を定めていて、条文数はなんと1000条以上あります。
行政書士試験では民法について五肢択一式と記述式形式で問題が出され、300点満点中76点と3割弱もの比率がある重要な科目です。
76点のうち40点分は記述式での配点なので、記述式対策も怠ることができない科目と言えるでしょう。
行政書士の民法の難易度
民法を苦手とする受験生は多いようで、苦労しているという声をよく聞きます。
なぜ苦手とする人が多いのかと言うと、民法は「思考力」を問われる問題が多いからだと思います。
事例を頭で思い浮かべて、登場人物たちを民法の条文に当てはめて、そうしてどういう判断をするのかという内容なので、しっかり理解した上で読解力なども必要になります。
それと問題文自体も非常に長いものが多いので、読んでいるうちに分からなくなることもあります。
また、条文が1000条以上と非常にボリュームがあるので、一通り勉強するだけでも一苦労です。
勉強し始めたばかりでは多分そんなに得点できないと思います。
勉強してから得点に結びつくまでのラグが長い科目でもあるのです。
まとめると、
- 思考力が問われる
- 問題文が長い
- ボリュームが多い
- 勉強して結果が出るまでに時間がかかる
こういう理由で難しいのです。
行政書士の民法おすすめの勉強法・コツとは?
しっかり「理解」する
丸暗記をして民法に挑むのは無謀です。
それでは得点できません。
そうではなくて、条文を理解し、問題文を理解し、解説を理解して、一つ一つ地道にコツコツやっていかないといけません。
時間がかかると思いますが、急がば回れで結果的にそれが近道だと僕は思います。
「理解」と「イメージ」。
この2つをキーワードにやってみましょう。
関係性を「図」でイメージする
民法の問題では複雑な人物関係を考えなくてはいけません。
そうした時に頭の中だけでやろうとすると失敗することが多いです。
問題用紙の余白などに簡易的な図を書いて、しっかりと場面や関係性をイメージしてやると理解が深まり、実力が付きます。
面倒でもこれをやるかやらないかで差が付くと思います。
条文に当てはめる
法律勉強の基本は条文。
もちろん条文もガンガン引いて読み込んでいきましょう。
民法の勉強では問題演習をやることが多いと思いますが、出来ればその問題に対応して条文を引いて、時間があれば関連する条文にも当たりましょう。
そして問題を解く際は条文ではどうなっていたかを考えて、当てはめながら勉強していくと良いと思います。
過去問でガンガン演習する
民法の得点力が付くかどうかは演習量に比例すると思います。
テキストを読むのも大事ですけど、それ以上に問題を解きまくりましょう。
ある程度問題を解いてまたテキスト、ある程度問題を解いてさらにテキストとやっていけば良いかもしれません。
体感では問題演習とテキストの読み込みの割合は7:3か8:2くらいがおすすめです。
行政書士に過去問だけで合格できる?過去問の使い方や勉強法を解説
行政書士の民法でおすすめのテキストはこれ
行政書士用の基本書と呼ばれるテキストも大事ですが、こういった教材もおすすめです。
公務員試験や行政書士試験などの民法に対応しています。
公務員試験には行政書士の参考書が有効であり、行政書士には公務員試験の参考書が有効です。
組み合わせることで手厚く勉強できると思います。
上記2つがあえて挙げるならおすすめですが、基本書+過去問をやった上でも話です。
基本書に関しては次の記事も参考になります。
民法改正(債権法・相続法)に注意
新しい参考書なら大丈夫だと思いますが、古い参考書をブックオフなどで買う人は注意です。
民法の債権法と相続法が改正されたので、それに対応した参考書じゃないと勉強する意味がありません。
行政書士に限らず他の資格試験でも同じですが、参考書は最新のモノを揃えた方が良いですよ。
古本で済ませる場合はしっかり調べて大丈夫かどうかを確認しましょう。
行政書士の民法は記述式も重要
行政書士試験では記述式問題が3問出題され、そのうち2問が民法からです。
ですから記述式でしっかり書けるように暗記ではなく理解の伴った勉強をしておくことが超重要です。
ふわっと勉強しているだけだといざ記述式を書こうと思ってもなかなか言葉が出てこないことがあります。
そうならないためにも何度も音読したり図解を駆使したりして、人に説明できるくらいまでしっかり勉強しておきましょう。
記述式の勉強法については行政書士の記述式対策に悩んでいる方へ|勉強の方法を紹介!の記事を参照。
まとめ
いかがでしょうか?
民法の勉強法とおすすめのテキストについて話しました。
民法は勉強してすぐに点が取れるような科目ではないので、早い時期から勉強を始めて、長い目で見て勉強していきましょう。
結果がなかなか出なくても焦らずにコツコツと。
難しいのはみんな一緒なので、そこを耐えて諦めなかった人だけが最後に笑うのです。