行政書士は簡単だと言われたり難しいと言われたりしていますが、実際に合格率は10%前後と低いです。理由はあるのでしょうか?
こんな疑問を持つ方はいませんか?
確かに行政書士試験は世間で言われているほど簡単ではなく、それは合格率という数字として表れています。
では何故そこまで合格率が低くなるのか、理由はあるのでしょうか?
この記事では行政書士試験の合格率が低くなる本当の理由を徹底解説していきます。
最後まで読むことで行政書士という試験をより詳しく知ることができ、合格するためにも役立つでしょう。
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行政書士の合格率の推移
合格率の推移については上記の記事で詳しく解説しています。
15%と高い年も近年ありましたが、概ね10%くらいの試験だと思ってもらえれば大丈夫です。
また、簡単な年と難しい年があるわけでもないので、いつ受験しても一緒だと思います。
行政書士の合格率が低い理由7選
記述式があるから
行政書士の試験は全てがマークシートなわけではありません。
「記述式」問題が300点満点中60点あり、ここで得点できないと合格難易度がグッと上がります。
あやふやな知識では太刀打ちできない記述式に悩みを持つ受験生も多いのです。
詳しい事は行政書士試験の記述式はどう対策する?おすすめ勉強法を紹介の記事で解説しているので良かったら読んでください。
一般知識の足切りで涙を呑む人も
行政書士は法律の試験なのに、「政治・経済・社会・個人情報・現代文」などの科目が一般知識として出てきます。
さらにそれらの一般知識の科目を4割以上得点できないと法律で例え満点を取っても不合格になります。
法律は得意でも一般知識で毎年足切りにあい、涙を呑む人も。
対策法については【足切り注意】行政書士の一般知識ってどう対策したら良いの?の記事を参照。
試験範囲が膨大
行政書士の試験範囲は想像以上に膨大で一夜漬けなど絶対に無理です。
勉強しては数週間経って忘れ、また復習していては次に覚えた内容も忘れての繰り返し。
まさに「三歩進んで二歩下がる」状態で勉強が続きます。
こんな感じで心が折れる人も多いです。
それでやっぱり行政書士なんて無理だと思って撤退する人もいると思います。
科目については行政書士試験の科目と配点を分かりやすく解説!【足切り注意】の記事を読めば詳しく分かります。
簡単だと思って油断している人も多いから
昔のイメージで行政書士を考えている人に多いのですが、行政書士をお手軽な簡単資格だと思って受験して返り討ちにあうパターンです。
確かに合格率が高く、問題の難易度も低い時代もありました。
でもそんなのは大昔の話です。
それとネットの意見でも一部行政書士は簡単というのもありますから、そういった記事を見て、「ちょっと参考書眺めたら受かるかな」くらいの感想で受験する人もいると思います。
そういった油断している受験生をことごとく跳ね返すのが行政書士試験なのです。
「行政書士試験は簡単」というのは昔の話で嘘。最近の傾向はどうなの?
働きながら受験する人も多いから
税理士や司法書士レベルになると人生をかけて仕事を辞めて専業で受験する人も多いです。
しかし行政書士でそこまでする人は少数派かもしれません。
多くの人が働きながらの受験になると思います。
僕も働きながらの受験勉強でしたが、これは結構きついです。
仕事をして夜遅くに帰宅して家事をしていたらあっという間に寝る時間です。
そこから一心不乱に勉強するというのは相当な覚悟がないと無理です。
「今日くらいは良いか」とビールでも飲みながらユーチューブを見る日々が2,3日続き、気が付いたら勉強を止めているということもあります。
このように社会人が働きながらだと充分勉強できないまま受験することも多いので合格しないのです。
年に1回の一発勝負
年に1回しかないというのは相当なプレッシャーです。
その日に風邪を引いたら終わりですから。
僕も試験1週間前からは体調管理には相当気を遣いました。
ただでさえ慣れない勉強のストレスで身体がきついのに試験が近づいてくると本当に吐きそうになります(笑)
例年こういったプレッシャーに負け、体調を崩したり、緊張で試験日に実力の半分も出せなくて撃沈する人もいます。
せめて年に2回試験があれば、あんなにもプレッシャーは感じないのですが(笑)
適当にマークしても受からない
あまり勉強していない受験生は最後は運に頼ります。
「言うてほぼマークシートだし適当に塗ったら運良く合格するかも!?」と。
でも残念ながらそう甘い話はありません。
もちろん適当にマークして当たることもありますが、五肢択一試験でそんなにバンバン当たるわけがありません。
最初から運に期待しないで、自分の実力だけで6割もぎとってやるという気概を持った人じゃないと結果的に受からないと思います。
まあ4万人近く受験する人がいるわけですから中には運良く適当にマークしたのが当たりまくって合格という人もいるかもしれません。
しかしもう一度言いますがそういう奇跡に期待するのはやめましょう。
行政書士試験の勉強法は?
勉強法のコツについては上記の記事で解説しているので、良かったら読んでみてください。
独学で合格した僕が試験勉強を通して感じたことを記事にしています。
試験の注意点とは?
試験を受けるに当たっては合格率の低くなる理由を一つずつ潰していけば良いと思います。
この記事で紹介したそれぞれの理由を対策すると以下のようになります。
これらの事に注意して受験していくと、合格確率も相当高まると思います。
ぜひメモするか、このページをブックマークして定期的に見直してみてください。
記念受験組も多い行政書士試験
行政書士は簡単というイメージを持たれている方も未だに多いので、申込みだけしてほとんど勉強しないで受けにくる人だって結構います。
司法試験や公認会計士試験だとガチの受験生の割合が高そうなイメージですが、それに比べると行政書士は学生から主婦、適当に申込みした人まで様々です。
だから見かけほど難しいと気負う必要もないかと思います。
もちろん合格率9%程度というのはすごく難しいですし、油断したら普通に落ちますが、勉強しても勉強してもいつまでも受からないというほど難関では無いかなというのが正直な感想です。
まとめ
いかがでしょうか?
行政書士の合格率が低い理由を解説しました。
もう一度言いますが行政書士試験というのは難関資格であり、半年~1年もの間、計500~1000時間程度勉強しないと合格は難しいです。
実際に受験したことのある人は勉強する前、勉強してしばらく経った頃、試験直後で行政書士試験に対するイメージはかなり変わると思います。
- 勉強する前・・・多分受かるだろうしそんなに難しくないだろう
- 勉強してしばらく経った頃・・・こんなに難しいとは思わなかった無理ゲーじゃん
- 試験直後・・・最初は難しさに絶望したけど必至でやれば意外と出来たな
僕はこんな感じでした(笑)
ぜひあなたも油断せず、慢心せず、行政書士の難しさと正面から対峙して向き合ってみてください。
本当の壁の高さを知ってから初めて挑戦することができるのです。
では、また!