行政書士試験は独学でも合格できるでしょうか?自信が無くて不安になります。
このような悩みを持っている方はいませんか?
合格率10%前後の行政書士試験は間違いなく難関で、そう簡単には受かりません。
しかし独学が絶対に不可能かと言うとそういうわけではありません。
そこでこの記事では行政書士試験に独学で合格した僕が、独学での合格が厳しい人の特徴5選を解説します。
ぜひ行政書士受験の参考にしてください!
行政書士は難しいけどコツコツ努力すれば独学で合格できる試験
最初に「行政書士に独学で合格できるか?」という問いに対しての僕の結論から話します。
結論から言って、行政書士に独学で合格することは可能だと強く思っています。
何故なら僕は法学部でもなければ、資格勉強もまともにしたことない状態から始めて、必至に努力してギリギリですけど、独学合格できたからです。(実体験からそう感じる)
また、850時間の勉強を通して行政書士の難易度が身に沁みて分かりました。
その経験から言うと、行政書士試験とは、
「凡人が努力で取得できるギリギリの難易度の資格」だと感じました。
確かに行政書士は難しい資格ですが、働きながら受験して合格する人や、独学で市販のテキストだけで合格する人もたくさんいます。
もっと難易度の高い士業資格の税理士や司法書士レベルになると、こうはいかないはずです。
予備校に通ったり専業で何年も勉強したり、人生を賭けている人も多いはず。
しかし行政書士はそこまでの温度感ではありません。
「普通の人でもコツコツ努力すれば報われる。ただし決して簡単でもないし楽でもない」
これが僕が肌で感じた行政書士試験の感想です。
とはいえ注意点があり、誰でもがコツコツ努力さえすれば受かるかと言うとそれは違う気がします。
独学で勉強している人は知らず知らずのうちに間違った勉強法や非効率なやり方をする罠にハマりがちです。
次の見出しからはそんな独学初心者が陥りがちなミスを紹介していきます。
勉強時間の目安は1000時間
勉強時間の目安は人によりますがだいたい1000時間くらいです。
行政書士の勉強時間の目安はどれくらいなの?【1000時間】の記事に詳しく書いています。
こんな人は注意!独学での合格が厳しい人の特徴5選
行政書士を甘く見て、少しの勉強で受かると思っている
行政書士受験生の中には行政書士の難易度を非常に甘く見積もって、返り討ちに合っている人も多いと思います。
ネットで行政書士は簡単だという声を聞いたり、大昔の行政書士試験が今と比べて非常に簡単だった時代の事を知っている人などは特に油断しやすいかもしれません。
しかし、素人が行政書士試験の合格に必要な勉強時間は?目安を解説!の記事で解説しているように初学者が行政書士に合格しようと思ったら500~1000時間ほどの膨大な時間を勉強する必要があります。
参考書を一度眺めたり過去問を1回解いたくらいでは当然受かるわけもありません。
根本的に行政書士の難易度を勘違いしている人は独学での合格は厳しいでしょう。
勉強計画を立てない
行政書士試験の範囲は膨大で、多くの人は半年~1年以上かけて対策をして勉強を続けています。
それだけの長丁場になると勉強計画を立てることが非常に重要になってきます。
行きあたりばったりでその日の気分によって勉強していると不合格一直線です。
優先順位を付けて、しっかり計画を立て、
- 今月はどこからどこまでをやるか?
- そのためには今週はどれくらい勉強すれば良いか?
- 今週のノルマを達成するためには今日何をすれば良いか?
これくらい考えてやっていかないと厳しいです。
もちろん計画通りに行かないことも多々あるので、その場合は都度修正しながら、試験日までの日数を逆算して勉強していきましょう。
非効率な勉強法をしている
独学で勉強している人は、いつの間にか非効率な勉強法をやってしまっていることもあります。
特に試験勉強に慣れていなかったり、勉強の情報交換をする人がいなかったり、指導してくれる先生的な存在が居ないとハマりやすい罠です。
例えば、
- 配点の低い会社法に長時間時間を割く
- ノートに答えをびっしり書いて時間を浪費している
- 次から次へと新しい参考書を買い込んで結局読まない
こういうミスが考えられます。
こういう勉強をやっていても自分一人ではなかなか気が付きにくかったりするのが独学の恐いところです。
勉強法については下記の記事で詳細に解説しています。
自己管理が出来ていない
自分を律することができない、自己管理が出来ない人も独学は厳しいです。
資格勉強は誰に強制されるわけでもなく、止めたければいつでも止められる環境なので、意思の弱い人は継続して勉強することが難しいかもしれません。
朝起きて勉強しようと思っても二度寝してしまう、帰宅して勉強しようと思ってもテレビを付けてボーッとしてたら寝落ちしてしまう。
こういう事が頻発する人は、予備校に通うなり、お金を出して通信講座を申し込むなどして、モチベーションを上げたり学習しやすい環境を目指すと良いでしょう。
目標の達成のために目先の甘い誘惑に負けない心を手に入れましょう!
復習をしていない
勉強した知識を頭に定着させるために一番大切な作業が「復習」です。
復習をおろそかにする人は合格からは遠ざかっていると断言できます。
新しい知識を学ぶことももちろん大事ですが、復習をしていくことも同じくらい大事なのです。
人間の脳は時間が経てば忘れるのは普通なので、忘れる前くらいのタイミングで思い出してあげる必要があります。
そうすることで記憶が強化されて忘れにくくなり、試験で使える知識・知恵となるのです。
通信講座や予備校なら復習のタイミングを知らせてくれたりある程度管理してくれると思いますが、独学だと完全に自分で決めてやっていかないといけません。
行政書士に独学で受かるためのコツは?
これまでの記事の内容から、独学で受かるポイントを以下に示します。
- 行政書士の現在の難易度を正確に把握して決して舐めてかからない
- 試験日までの日数を逆算して勉強スケジュールを詳細に立てる
- 「勉強法」について学んで非効率なやり方はしないようにする
- 意思を強く持ち、目先の甘い誘惑に負けない
- 定期的に復習をして記憶を強化する
これらの点に注意するだけでもかなり合格に近づくはずです。
「もー無理!独学は限界!」と感じたあなたへ
人によってはどうしても独学だと厳しい場合もあります。
- どう工夫しても勉強が捗らない
- 勉強はしているけど一向に理解が進まない
- 本番で何度も落ちてしまった
- 一般知識でいつも足切りにあう
こういう人は何かが間違っている可能性が高いです。
それなら今までのやり方を変えたり考え方を変えたりする必要があるのではないでしょうか?
例えば通信講座に切り替えるとか、通学してみるとか、身近な行政書士の合格者に家庭教師をやってもらうとか。
人気の通信講座については下記の記事で比較しています。
独学で行政書士に合格するには何年かかるのか?
勉強習慣のある人で効率良く学習できるなら早い人で半年~1年くらいで合格できるようです。
平均すると2~3回目に合格する人が多いイメージですね。
1年に1回しか試験がやっていないので、落ちたらまた来年というのが辛いところです。
いずれにしても短期で合格するためには勉強法を工夫して、効率良く知識を得て、短期間で頑張って勉強していかねばなりません。
ダラダラやっていては時間が経つほど知識を忘れていきますから。
まとめ
行政書士試験で独学が厳しい人の特徴とその対策についてまとめてみました。
僕は独学で一発合格だったのですが、180点台という超ギリギリ合格だったので肝を冷やしました(笑)
あと数点で落ちていたことを思うと、通信講座でも取って、もっと確実にプロに任せて勉強していたら良かったと思います。
あなたも自分が独学に向いているか向いていないのかよく考えて、自分に合ったベストな勉強法を実践していってください。
独学でも合格する人はいくらでもいるし、通信講座が向いている人や予備校が向いている人など人それぞれです。
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