行政書士試験はだんだん難しくなっていると聞いたことがあります。それは本当なのですか?またこれからの傾向はどうなるのでしょうか?
こんな疑問を持つ方はいませんか?
行政書士試験に限らず国家資格は難化したり易化したり年度によって難易度が変わってくることがあります。
では行政書士試験ではこれまでにどのような傾向だったのでしょうか?
そしてこれからの傾向はどうなると予想されるのでしょうか?
この記事では行政書士試験の難化・易化について僕の予想も含めて解説していきます。
国家資格の難化・易化とは?
国家資格は毎年合格率が一定で同じくらいの難易度の問題を出し、同じくらいの人数が合格するのが理想だと思います。
そうじゃないと不公平ですからね。
ただ現実はそうではなくて、受験する年度によって結構難易度や合格率が変わってきたりしています。
例えば行政書士とよく比較される社会保険労務士の試験では、平成26年に9.3%だった合格率が突然翌年に2.6%となり、合格者の人数は4分の1にも減ってしまいました。
これは明らかな難化ですよね。
1年早く受験していたら合格していた人でも2.6%の年に受けたばっかりに落ちてしまったという場合もあると思います。
反対に合格者が増え、合格率が上がり、易化したと言えるような資格もあったりします。
または難しい年と簡単な年が交互に来るような試験もあります。
このように国家資格というのは難化・易化の要素があり、できれば易化傾向にある時期に受験すると合格しやすいのでオススメします。
行政書士試験はこれまで難化傾向だったが風向きが変わってきた
行政書士の合格率については行政書士の合格率の推移は?傾向を把握して合格に役立てよう!の記事で解説しています。
国家資格が難化しているか易化しているかを判断する大きな指標が合格率の推移になります。
これを見てみると、行政書士試験は平成15~17年あたりから難化し始め、それが平成24年あたりまで続きました。
その間に合格率が二桁になったことは一度もありません。
しかし一転して平成25年から令和元年までの7回の試験で合格率が二桁になった年は5回もあります。
これは明らかに易化していると言っても良いでしょう。
大昔に比べて近年の行政書士試験はかなり難しくなりましたが、それが緩和されてきていると分析できるでしょう。
つまりこれから受験するのはお得と言えるかもしれません。
簡単になってきた時期に受験しておくのは、後から苦労するのを避けるためにおすすめです。
これからの行政書士試験は難しくなる?
これからの難易度に関しては試験センターの人しか分からないでしょう(笑)
しかし僕なりに予想してみます。
試験の難易度の傾向には色々な要素が絡んでくると思います。
- 難化しすぎたら受験生が激減して資格が維持できない
- 合格者を増やし過ぎたら有資格者が飽和してしまう
- 絶対評価なのか相対評価なのか
- 世の中は好景気なのか不景気なのか(不景気だと資格の人気が高まる)
こういった要素を加味して予想すると、僕はこれから難化していくと思います。
近年の易化の揺り戻しもあるし、これからしばらくは景気が悪くなることは避けられそうにないので、受験生も増えるでしょう。
受験生が増えるということはライバルが増えるということです。
また、最近はフリーランスや独立志向なども高まっているので、司法書士や税理士ほど難しくなく、取得したら独立開業もできる行政書士を目指す人が増えると思います。
こういった理由から行政書士の人気が再度高くなり、競争率の上昇、ひいては難化という具合です。
易化と難化はやじろべえのように振り子のように行ったり来たりするでしょう。
ならば簡単な時に受けておくのが得ですよね。
行政書士試験を受験する時期に悩む人へ
出来れば易化傾向の時に受けた方が良いと言いましたが、本当にタイミングって大事です。
しかし易化がいつなのか、来年以降の難易度がどうなるのかはぶっちゃけ誰にも分かりません。
機会を伺いすぎて、気が付いたら手の届かない資格になっていたなんて悪夢は避けたいでしょう。
僕からのアドバイスとしては、
です。
これは行政書士試験に限らず社会保険労務士でも公務員試験でも同じです。
やっぱり勉強を始めるのに早いに越したことはありません。
まとめ
いかがでしょうか?
行政書士試験の難化・易化についてまとめてみました。
復習しておくと、
- 国家資格の多くは難化・易化する不公平なもの
- 難化・易化を判断する大きな指標が合格率
- 平成15~24年あたりまで行政書士試験は難化傾向
- 平成25年~令和元年にかけて易化傾向
- これから行政書士を受けるのは狙い目
- しかし個人的な予想だとまた難化傾向になると思う
- 勉強を始める時期については悩むのは無駄
- 今すぐ試験に向けて勉強しよう!
こんな感じです。
行政書士受験生の皆さんの何か参考になると幸いです。