弁護士や税理士などの士業に比べて行政書士事務所の求人は少ないです。
なので先輩事務所で数年修行して満を持して開業という例は少なく、いきなり独立(即独)するのも珍しくはありません。
そうすると新人の人が疑問に思うのは、
「実務ってどうやって勉強しているの?」
ということではないでしょうか。
そこでこの記事では新米行政書士の実務の学び方の例を紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
新米行政書士の実務の学び方6選
思い付く限り並べてみたら6種類の実務の学び方が出てきました。
- 実務本
- 行政書士会の研修
- 開業セミナー
- 先輩のお手伝い
- 実践
- 開業セット
これ以外にも色々と手段はあると思うので自分なりの実務の勉強をしていきましょう!
それでは一つずつ説明していきます。
行政書士の実務本を読んで勉強する
まずは基本となる方法から。
本を読んで知識をインプットするというものです。
何も知識がない状態というのはもう不安しかないと思いますので、実務の本を読んで最低限のポイントを頭に入れておくという方法です。
他にも官公庁から手引をもらってきてそれを読み込むという方法も良いですね。
行政書士会の研修に出席して学ぶ
行政書士になると都道府県の行政書士会に所属するようになります。
そして行政書士会では日々色々なジャンルの研修が行われていて、自分の興味のある業務やこれから手掛けたい業務のことを勉強したりできます。
講師の人の説明を聞いて疑問に思った事を当日質問できたりもするので、実務をこれから学びたい新人行政書士には有り難い経験となるはずです。
行政書士開業セミナーで学ぶ
難関資格試験の通信講座ならアガルートアカデミー やLEC東京リーガルマインド などの予備校では行政書士の実務講座を開催してます。
そのような講座に参加して実務家の行政書士の先生に色々と質問してみるのも勉強になるはずです。
他にも色々な組織や個人が行政書士の開業セミナーを行っています。
一つ注意するのは「ひよこ食い」と言われる新人行政書士をターゲットにした高額なセミナーなどもあることです。
受講する場合は評判を調べたり本当に適正な価格なのかどうか自分で考えてみましょう。
先輩行政書士の手伝いをしながら学ぶ
先輩事務所に挨拶に行ったり研修で話をしたりするうちに、もしかしたら仕事を一緒にやろうと誘われるかもしれません。
そんな時は実務を学ぶ絶好の機会です。
声をかけてくれたことに感謝をしながら、自分に出来ることを精一杯やって、時々仕事を振ってもらえるようになれば良いですね。
自分で依頼を取って実践で学ぶ
やはり仕事は自分でコツコツ営業して地道に獲得していくもの。
実践に勝る経験は無いでしょう。
一つの依頼を分からないなりに調べたり役所に問い合わせたりして、最初から最後まで完遂する時こそ、行政書士としての実務力が一番向上する瞬間だと思います。
行政書士開業セットで学ぶ
行政書士の各種実務書式などをまとめた開業マニュアルなども発売されているので、それを購入するというのも一つの方法です。
実務に対する不安を少しでも減らし、集客に力を入れるためにも良い投資かもしれませんね。
初めての依頼が不安なのは仕方ない
補助者として実務経験をバリバリ積んで満を持して開業という人はかなりの少数派でしょう。
大多数は何もわからないまま開業し、初めての業務に不安を感じながらも泥臭く一歩一歩進んでいくはずです。
それに初めての業務が不安というのは新人行政書士だけの話ではないかもしれません。
行政書士の業務は非常に幅広く、10年・20年のベテランでもやったことのない業務はいくらでもあるはずです。
あらゆる行政書士業務を完璧にマスターするというのは不可能ですから、大事なのは「初めての業務を手掛ける時にどう対応するか」ということではないでしょうか。
そこで「経験の差」が活きてくるのだと思います。
「大ベテランでも初めての業務で不安なこともある」と知り、勇気を持って万全の準備をして目の前の仕事と一つ一つ遂行していきたいですね。
10冊本を読むよりはたった1件の実践経験を積む方が良い
色々な人の話を聞いたり本を読んだりしていて共通するのは、「10冊の本より1件の実務経験」ということです。
本を読むだけ、事前に予習をするだけではどうしても限界があり、実践になると分からないことも次々と出てくるのでしょう。
役所に聞いたり先輩に質問したりして、どうにかして依頼をやり遂げる覚悟を決めたら、まずは1件仕事を獲得することを目標にするのが良さそうですね。
まとめ
いかがでしょうか?
行政書士の実務の学び方を6パターン挙げてみました。
復習しておくと、
- 実務本
- 研修
- 開業セミナー
- 先輩のお手伝い
- 自分で依頼を取る
- 開業セット
となります。
参考になれば幸いです。
▼こちらの記事もどうぞ▼