行政書士の開業

副業で行政書士は可能?注意点も合わせて解説!

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行政書士の開業

行政書士を取得したけどいきなり独立するのは心配だから副業を考えています。メリットやデメリットはありますか?

こんな疑問を持つ方はいませんか?

この記事では副業行政書士という働き方のメリットやデメリットを解説していきます。

  • 副業で行政書士をやりたい人
  • 行政書士一本で行くのは不安な人
  • リスクを分散したい人

このような方はぜひご覧ください!

副業で行政書士ってできるの?

結論から言うと、副業として行政書士の仕事をすることは可能です。

行政書士をやるに当たって、必ずしも専業でないといけないという決まりはないからです。

司法書士や社労士との兼業はもちろんのこと、サラリーマンをしながら行政書士業務を副業としてやるという選択もできます。

例えば週5でサラリーマンとして勤務しながら、終業後や休日に行政書士として活躍するというのも一つのやり方でしょう。

ただし副業で行政書士をするなら注意することがありますので、それを説明します。

依頼に応じる義務

行政書士として開業した場合、国家資格者として依頼者からの依頼には原則応じる義務があります。

「今週は疲れたから依頼なんて受けないよ」とか

「なんか相性が悪そうなお客さんだから断ろう」みたいなことは原則出来ないのです。

正当な事由がある場合はもちろん断れますけどね。

このように依頼に応じる義務がある行政書士という仕事を他の仕事をしながら遂行できるのか?という問題です。

就業規則には注意

サラリーマンをしながら開業する場合、就業規則には注意しないといけません。

もしかしたら副業自体を禁止しているかもしれないし、仕事内容や業種によっては制限があるかもしれません。

そういうところを確認しないで開業してしまうと、バレて最悪職を失うかもしれないのです。

副業行政書士の働き方

副業で行政書士をやる場合、当然本業の業務時間外に働くことになります。

出勤前、終業後に行政書士として書類作成をしたり、土日祝などの休日を利用して依頼者と会ったりするというのが一般的な働き方でしょう。

いずれにしても本業ありきで、それ以外の時間に取り組まないといけないので、時間的な制約は大きいと言えます。

副業で行政書士をやるメリット

副業として行政書士をやる場合、以下のような4つのメリットがあると思います。

  1. 適正があるか確認できる
  2. 独立の準備になる
  3. 人脈が広がる
  4. 収入源が増える

行政書士の適正があるか試せる

いきなり行政書士として開業しても、それが自分に向いているどうかはやってみないと分かりません。

いざ開業しても営業やコミュニケーションが苦手で仕事を獲得できなかったり、事務仕事が苦手で書類作成が苦痛に感じるかもしれません。

そういった適正があるかどうかをお試しでできるのが副業行政書士のメリットの一つです。

じっくり独立の準備ができる

行政書士一本でいきなり独立すると事務所の開設から営業、初めての業務などとにかくやることが多すぎて消耗してしまいます。

ゆっくりやりすぎると廃業に近づくし、焦るとミスする可能性もあります。

しかし副業行政書士なら本業の収入があるので、余裕を持ってじっくり取り組めます。

焦らず一つずつクリアしていけばいいので、万全の準備で独立に向けて取り組めるでしょう。

もちろん独立をしないで副業のまま続けるのもOKです。

人脈が広がる

副業とはいえ行政書士会に所属し行政書士業務を行うわけですから、先輩の行政書士や他士業の方などと知り合いになることもあります。

もしかしたら仕事を手伝うように頼んでくれるかもしれないし、共同で依頼を受任することにもなるかもしれません。

研修などを通してその分野に詳しい行政書士と顔見知りになっておけば、分からないことが出来た時に質問できる可能性もあります。

このように副業だろうと専業だろうと行政書士として登録したら人脈が広がるというメリットがあります。

収入源を複数持てる

会社員としての収入と副業行政書士としての収入などで複数の収入源を持つことは大きなメリットです。

社会は目まぐるしいスピードで変化し、不安定でいつリストラされるか分からないこの時代に会社からの給料だけをあてにするのは危険だと個人的に思います。

なるべく収入源を分散させてリスク管理することは安定のために必須と言えるでしょう。

こうすることでもし会社員の肩書を失っても、行政書士からの収入でカバーできるし、その逆も然りです。

副業で行政書士をやるデメリット

官公庁に行く時間が取りにくい

行政書士業務の多くは官公庁相手に書類を申請する仕事です。

そしてその官公庁は平日しか空いていないので、平日に休めない仕事を本業にしているとそもそも申請ができないことになります。

いちいち有給を取って申請するというのも現実的ではないし、土日祝休みの人は注意が必要になります。

シフト制で平日休みのサービス業の人などはどちらかというとやりやすいと言えますね。

専業の人に比べて信頼されにくい

副業で行政書士をしていると言うと、やはりどうしても「片手間」な印象を持ってしまいます。

ベテランならまだしも新人ならもっと大変です。

あなたが行政書士に依頼するとして、

「新人です。サラリーマンで副業で行政書士やってます。経験はあまりありません。」

こういう人に依頼したいと思いますか?

専業で専門的にバリバリやっている人に頼もうと思いませんか?

専業ということはそれだけで信頼性があるのです。

働きっぱなしで休みが少ない

多くのサラリーマン行政書士は週5で本業をこなして、さらに週1~2日の行政書士業務に励みます。

でもそれだと働きっぱなしで休日がないですよね。

短期的には大丈夫かもしれませんが、ずっと休日なしの仕事を続けるのは精神的にも身体的にもオススメしません。

結局は副業をやめるか専業になるかの選択を迫られるのではないでしょうか。

副業行政書士におすすめの業務

副業で行政書士をするならどのようなスタイルが良いのか考えてみました。

  1. ネットや郵送中心にする
  2. 下請けに徹する

詳しく説明していきます。

ネットや郵送でのやりとりが中心の業務

ネットや郵送でのやりとりが中心の業務なら時間的な制約のある副業行政書士でもやりやすいかもしれません。

お客さんと話す時はオンライン相談をメインにして郵送申請や電子申請を中心にやっていけばもしかしたら上手く回るでしょう。

先輩行政書士の下請けとして働く

いっそのこと完全な下請け行政書士となって一つの業務を極めるのも良いかもしれません。

例えば図面を書くことをひたすらやって、風営法を得意としている先輩から図面を書くという仕事だけを請け負うなど。

こういうやり方ならお客さんとのやりとりも役所への申請も発生しません。

平日に仕事が終わって帰宅して1時間図面を書いて副業は終わり。

土日のどっちかだけ5時間くらい仕事して終わり。

このようにメリハリをつけて仕事量も調整して副業をすると長続きするのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしょうか?

副業としての行政書士の働き方を解説しました。

副業ならではのメリットやデメリットを理解していただけたでしょうか?

個人的には専業だろうと副業だろうとどっちでも良いですけどせっかく行政書士の資格を取ったのなら何らかの形で使いたいなと思います。

いきなりの開業が不安なら副業スタートでも良いし、軌道に乗ってきたら専業になる道もありますから。

先輩行政書士の中には「ちょっと手伝いをしてくれる副業行政書士はいないかな」というニーズもあるかもしれません。

そういった小さいニーズを拾って副業として成功させる道もありです。

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