行政書士の開業

【廃業しました】行政書士が食えないと言われる理由4選

(記事内に広告が含まれます)

行政書士の開業

こんにちは、28歳の時にコネなし未経験から行政書士事務所を開業して、わずか1年半で廃業してしまったショーヨーと申します。

あんなになりたいと願って、試験に受かった時は飛び跳ねるほど嬉しくて、ようやく叶った独立開業だったのにこんなに早く幕を閉じることになるとは自分でも泣きたくなるくらいにショックでした。

  • なぜ1年半で廃業してしまったのか?
  • どんな営業活動をしていて仕事はどれくらい取れたのか?
  • 1年半で行政書士として稼いだ金額は?

これらの出来事を中心に、フリーターだった僕が行政書士を28歳で開業してから廃業に至るまでの道を記録したのが以下のnoteになります↓(めちゃくちゃ長いので記事とは別にnoteにまとめました↓)

これから行政書士として開業を目指している人、最近行政書士の資格に興味が出てきた人、または現在既に行政書士として開業している人などには特に参考になる内容だと思うので、ぜひ読んでみてください!!

3年以内に9割が「行政書士廃業しました」!?

行政書士の廃業率は3年以内に90%とも言われています。

現在の行政書士登録数は令和2年の4月の時点で約48000人くらいです。

昔に比べて年々増えて、今や5万人に届きそうな勢いです。

「増えてるなら廃業する人は少ないんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。

しかしそうではなくて、

新規登録者の数>>>廃業者の数

なので登録数自体は増えていってますが廃業数も多いのです。

それに、登録数が増えているということは年々競争が激化していると言うことでもあります。

過当競争が進み、これから廃業数がさらに増える可能性もあると思われます。

では行政書士が食えないと言われる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

それを次から説明していきます。

行政書士が食えない資格と言われる理由4選

行政書士が食えないと言われる理由を4つ挙げてみました。

下記のような理由から行政書士を継続することができず、廃業していく人が多いと考えられます。

スポット業務で継続性がない

行政書士の業務はスポット業務と言われるものが多いです。

いわゆる単発の業務で、税理士や社労士の顧問契約のように継続して毎月お付き合いしていくものではありません。

スポット業務故に継続性に欠けており、今月は仕事があったとしても来月や再来月はどうなるか分からないというのが不安の種になります。

営業をして仕事を獲得し続けないと干上がってしまうというのが行政書士業務の特徴と言えるでしょう。

資格を取っただけでは依頼は来ない

行政書士の資格を取り開業したら後は椅子に座っているだけで仕事が来ると思っている人もいるようです。

しかし大昔ならいざしらず、士業も過当競争の現代でそんなことは起こりません。

登録して開業をしても世の中の人はあなたの事務所の存在を知らないのですから依頼のしようがありませんよね。

あなたや事務所の存在を出来る限り多くの人に認知してもらい、何が出来るのかをアピールして地道に仕事を取ってこないと廃業に向かって一直線でしょう。

やろうと思えば素人でも出来る書類作成

行政書士の仕事は官公署に提出する申請書類の作成代行がメインになります。

今や役所もとても親切で、分からないことは聞けば教えてくれ、なおかつ雛形やマニュアルもネットから引っ張ってこれます。

これらのことから素人でも初めての申請で時間をかければ行政書士に頼むまでもなく、許可が取れたりします。

「行政書士じゃないと出来ない」のではなく、「自分でもやろうと思えば出来るけど大変だし面倒だから行政書士に頼む」という性質の仕事なのです。

こうなってくると多少時間がかかっても自分でやろうと言う人も増えてきます。

加えて、電子申請の推進や許認可申請の簡略化などで書類作成自体のハードルも下がっていると感じます。

行政書士に依頼する人が減ってくると、少ない依頼者の奪い合いになり、結果的に食えない行政書士が増えてくるのだと思います。

弁護士や司法書士のように超難関ではない

行政書士は合格率10%前後の難関資格ですが、弁護士や司法書士のように超難関というわけではありません。

仕事をしながらでも頑張れば取得できるし、受験勉強に専念すれば多くの人が取得は可能でしょう。

だからこそ毎年5000人近くの人が合格し、たくさんの人が登録するのだと思います。

このように合格者も多くて新規で登録する人も増えていると、行政書士間の競争が激しくなり、他事務所に仕事を取られた行政書士はじきに食えなくなり廃業となるのでしょう。

↓僕の廃業ストーリーを反面教師にしてください。。↓

「こうすれば良かった」的なことも書いています。

行政書士の平均的な年収は?

行政書士の平均年収については、

  • 300~400万円くらいだ
  • 200万円いかない人も多い
  • 一方で1000万円を超える人もいる

と色々な意見があり、実際に個人の能力の差によりピンキリだと思います。

食える行政書士になるために必要なこと

食える行政書士になるために一番大事なことは「営業と集客」だと思います。

やはり仕事を獲得できないと実務能力の向上もないし運転資金が尽きて廃業を待つだけの生活になってしまいます。

見込み客を集客し、依頼に繋げるためには、

  • マーケティングを学習する
  • ビジネスマナーを身に付ける
  • 他士業と仲良くする
  • 来た依頼に全力で取り組む
  • 実務能力を磨いて専門性を高める

こられの事をひたすら繰り返し、継続的に依頼を獲得して事務所の経営を安定させていく必要があります。

せっかくお客さんを集めても対応に失敗し他の事務所に流れてしまったら意味がないし、集客ばかりに注力して受任した依頼を適当にこなしていたら信用を失います。

またこれからの時代は自分の専門性を少しでも高める努力をして、「◯◯の業務と言えばあの行政書士」と言われるような存在を目指すことも食えるようになるためには必要です。

まとめ

いかがでしょうか?

行政書士が食えないと言われる理由について解説しました。

ある程度サラリーマン経験のある人で、この記事を読んで「これなら大丈夫そうだな」と思ったなら開業しても良いのではないかと思います。

逆にちょっとでも不安を感じるのならしばらくサラリーマン生活を続けて、自らのビジネス力を高めてからでも遅くはないかもしれません。

個人的には行政書士の仕事は在庫もないし月額6000円程度の維持費で継続できるし、例え廃業したとしてもまた登録し直してリベンジも出来るので、挑戦してみても良いのではないかなと思います。

行政書士の開業に興味のある人はぜひ下記のnoteも参考にしてみてください。
僕が28歳で行政書士を開業してたった1年半で廃業した話
スポンサーリンク
シェアする
サバイブ行政書士